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イベント概要

近代国家における科学と軍事

12 November, 2013
サンパウロ大学

イベント情報

日時

2013年11月12日(火) 16:00-17:30

場所

サンパウロ大学 Auditorium ET-3, Naval Engineering Building, Escola Politécnica

定員

未定

お問い合わせ / お申込み方法

未定

概要

 近代科学(これに基づく技術、工学、医療医学なども含む)は、17世紀に誕生して以来、軍事と、必ずしも調和的ではないにせよ、密接なかかわりを保ってきた。20世紀に入ると、この関係は制度化の度合いを強め、複雑化し、また両者にとって不可欠なものへと発展していった。日露戦争(1904年-1905年)では、新たに無線電信が採用されたことが、従来の武器である銃砲、火薬、軍艦などの改良とともに、日本側の勝利に決定的な役割を果たした。第一次世界大戦(1914年-1918年)では、科学技術の成果ともいえる武器の登場が政治家や軍人を驚かせたが、その一方で、敗戦国ドイツの国際的な地位は、ドイツ語圏の科学者の世界的な影響力の大きさもあって、大きく低下することはなかった。第二次世界大戦(1939年-1945年)は、原子爆弾が開発され使用されたことにより終結したが、この兵器により、国際政治や科学技術政策の基本条件が変化した。

 本セッションでは、3つの事例(人物)を取り上げることにより、20世紀における科学と軍事の関わりの多様性を示すこととしたい。
岡本拓司は、1930年代後半からの日本の原子核物理学者の研究と、彼らによる戦時下での活動を、核兵器開発を中心に分析する。
大和裕幸は、海軍の技術者でありまた東京帝国大学の総長もつとめた平賀譲(1878-1943)に注目し、上述の3つの戦争を戦った時期の日本において軍艦建造の第一線にあった彼の活動について報告する。
本山省三は、アルバロ(Álvaro Alberto , 1889-1976)の生涯を辿り、海軍において30年間教鞭をとりつつ、ブラジルの国家科学技術開発委員会(CNPq)の創設に携わった彼の業績に検討を加える。アルバロはまた、国際連合の原子エネルギー委員会にブラジル代表として参加し、ブラジル科学アカデミーの議長も務めている。

タイムテーブル

岡本 拓司 「第二次大戦下の日本の原子核物理学と核兵器開発」
大和 裕幸 「平賀譲(1878-1943):海軍技師・工学者」(仮)
本山 省三 「アルバロ(Álvaro Alberto, 1889-1976)の生涯と業績」(仮)

登壇者

大和 裕幸 東京大学理事・副学長
岡本 拓司 東京大学総合文化研究科准教授
本山 省三 サンパウロ大学